1986年、フランスを代表するデザイナーPhilippe Starck(フィリップ・スタルク)によってデザインされ、イタリアの家具メーカーDriade(ドリアデ)から製品化された「Lola Mundo(ローラ・ムンド)」。
1949年にフランス・パリで生まれたフィリップ・スタルクは、家具や照明、建築、インテリア、日用品などのプロダクトデザインから、パリのナイトクラブ「Les Bains Douches」の内装や、フランス大統領官邸エリゼ宮のプライベートスペースの改装など、多岐にわたる分野で活躍する世界的なデザイナー。伝統的な様式や既成概念にとらわれず、機能性とユーモア、芸術性を融合させた独創的なデザインを数多く発表し、ポストモダンデザインを代表する人物のひとりとして知られています。
また、製品化を担ったドリアデは、1968年にEnrico Astori(エンリコ・アストリ)、Antonia Astori(アントニア・アストリ)、Adelaide Acerbi(アデライデ・アチェルビ)の3人によって設立されたイタリアの家具メーカー。
「美学の実験室(Laboratorio Estetico)」を理念に掲げ、家具を単なる生活道具としてではなく、芸術性や文化的な価値を持つデザインオブジェとして捉え、Enzo Mari(エンツォ・マーリ)、Alessandro Mendini(アレッサンドロ・メンディーニ)、Borek Sipek(ボジェック・シーペック)、Ron Arad(ロン・アラッド)など、世界各国の著名なデザイナーとの協働を通じて独創的なコレクションを発表し、イタリアンデザインの発展に大きく貢献してきたメーカーです。
「Lola Mundo」は、背もたれを折りたたむことでチェアからサイドテーブルへと姿を変えるユニークな構造を持つ、まさにスタルクらしい遊び心と独創性にあふれる作品です。
フランスのロココ様式を彷彿とさせる、優雅に湾曲したアルミニウム鋳造の脚部。そのクラシカルで装飾的なフォルムに対し、座面と背もたれには直線的でミニマルな構成を取り入れています。
さらに、精巧な工業製品のような金属製のヒンジや、座面と背もたれに施された凹凸など、現代的なパーツも組み合わせることで、伝統・現代・ミニマル・工業など様々な要素をユーモラスに融合しています。
その合理的な機能性と遊び心。一見相反する要素をひとつの家具に共存させたそのデザインには、既成概念にとらわれないスタルクの自由な発想と、実験的なものづくりを追求してきたドリアデの思想が色濃く反映されています。
現在ではニューヨーク近代美術館(MoMA)やパリのポンピドゥー・センターなどの美術館にも収蔵されており、1980年代のポストモダンデザインを象徴する作品のひとつとして知られています。家具としての実用性に加え、彫刻的な美しさとユーモアを兼ね備えた、スタルクとドリアデの実験精神を体現する一脚です。
全体的に小さな傷がございますが、全体的には状態もよく、きれいなコンディションです。
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| MANUFACTURER |
Driade |
| DESIGN |
Philippe Starck |
| COLOR |
Black x Aluminium |
| SIZE |
Chair:W365・D470・H855・SH465 / Table:H488mm |