イタリアを代表する建築家・デザイナー、Ettore Sottsass(エットレ・ソットサス)が1970年代初頭にデザインした「Shiva Vase」。
スペイン・バルセロナを拠点とするBD Barcelonaから発表された、ソットサスを象徴する代表作のひとつです。
柔らかな曲線と幾何学的な対称性を組み合わせた独特のフォルムは、一般的な花器のイメージから大きく離れ、まるで小さな彫刻や建築物のような存在感を持っています。鮮やかな色彩と光沢のある釉薬によって、光の当たり方や見る角度によっても異なる表情を見せるのが特徴です。
「Shiva」という名前は、ヒンドゥー教の神シヴァに由来するもの。ソットサスはインドをはじめとする東洋の文化や宗教、古代文明から強い影響を受けており、その造形には西洋のモダニズムだけでは捉えきれない、象徴性やプリミティブな感覚が込められています。シヴァ神と結びつけられるリンガム(Lingam)の造形も、この作品のフォルムを読み解くひとつの要素となっています。
ソットサス自身がShivaを「小さな建築」「小さなモニュメント」のようなものと語っているように、花を生けるための器でありながら、何も入れずに置いておくだけでもひとつの彫刻として成立する作品です。
後にソットサスが中心となって生まれるMemphis(メンフィス)を思わせる、鮮やかな色彩と大胆なフォルム。その一方で、Shivaが生まれたのはメンフィス結成よりも約10年前であり、1970年代初頭のイタリアン・ラディカル・デザインへと向かうソットサスの創造性を感じることができる、非常に興味深いプロダクトです。
花器として実用するのはもちろん、オブジェとして棚やキャビネット、テーブルの上に置いて楽しむのもおすすめ。小ぶりなサイズながら強い個性を持ち、空間にユーモアと彫刻的なアクセントを加えてくれます。
モダンデザイン、ヴィンテージ家具、アートやオブジェなど、さまざまなアイテムとの組み合わせを楽しめる「Shiva Vase」。
機能を持った器でありながら、ひとつの彫刻作品のように空間に存在する――ソットサスのデザイン思想を凝縮した、まさにアイコンと呼ぶにふさわしいプロダクトです。
今回入荷したのはコレクターがメーカーより取り寄せた新品を譲ってもらった新古品。とても美しい状態を保っています。詳細はお気軽にお問い合わせください。
※商品の撮影環境の影響やご覧頂くモニター環境などで画面の色は実際の色と異なっている場合がございます。コンディションなど気になる箇所はお買い求め前に電話やメールにてお問い合わせください。
| MANUFACTURER |
BD Barcelona |
| DESIGN |
Ettore Sottsass |
| COLOR |
Glazed Ceramic Pink |
| SIZE |
W170・D70・H230mm / 1.1kg |