これまで探石で集めた形の美しい石たちを真鍮のペーパーウエイトに仕上げ、さらに伝統工芸の着色を施したシリーズ。
伝統工芸師である着色職人に、自然にある石の色を参考にした色を製作依頼しました。
自然色は奥深く、着色師の試行錯誤を重ねた絶妙な仕上がりの色です。
また、代々受け継がれてきた伝統工芸の色を使い、自然の佇まいを表現したものとしての着色をしています。
着色は、まず金属への知識と経験を使った、的確で丁寧な下処理の工程で金属表面を化学変化させる作業に始まります。
次は、化学変化した表面をベースに 時間・温度・塗り方など状況下で変化する漆ベースの顔料を繰り返し使う工程。そして最後は表情の深みをだす仕上げ塗り作業。
感覚と経験値を使って予測しながら各々の条件下での都度調整を繰り返し、安定させていく着色方法。
こうして手間をかけた色は、剥がれにくくあまりに美しい。
古くから仏像や美術品に受け継がれる伝統工芸の着色に惹かれたのは、金属の経年変化と共に味わいを増すことを前提とする美意識があるから。
時のうつろいと侘び寂びを重んじた 色の奥から滲み出る色へのこだわり。
色を塗るとは一線を画した繊細な仕事から生み出されています。
家の中でオブジェとして置いておくにも、そのかたちと質量が醸し出す存在感、そして独特な真鍮素材の色味を楽しんでいただけるはずです。
裏面は元々石の状態でも安定のある底面でしたが、ペーパーウェイトとしてより安定するように平らに削りました。
真鍮は、小さくても質量のある素材です。ペーパーウェイトとしての役割を十分に担う重たさを備えておりますが、裏面に滑り止めはついておりませんので、傾斜による落下にはご注意下さい。
1つずつ手打ちしている刻印、石の持つ表面の揺らぎ、凹凸や傷がそのまま現れているといった個体差があります。
無垢の真鍮は、経年変化致します。置かれる環境によって変化の具合は様々です。
素材本来の特徴をお楽しみください。
< No. 002 の特徴 >
均等な高さと丸みを保ち、底面は上へ反りあげる コロリとしながらも、しっかりとした重みが安定感を感じさせるかたち 実った栗のような豊かな脹らみと綺麗な丸みに愛着が湧きます。
< 素材について >
触っている部分に艶が出たり、色味の変化は置かれる環境下により様々です。
haecではそれを情を込めて「育てる」という言葉を使っています。
是非、自分なりの真鍮に育ててみてください。
< haec >
haecは、佇まいをまとう 美しい自然のかけら達との出会いを、そのかたちそのまま 金属に変え、暮らしの中に活かすプロダクトです。
真鍮は扱われ方によって、どんな風にそこにいたかを証明するように、各々様々な状態に 経年変化していきます。
年月をかけて自然が作り出した 美しい形を持つもの達を、 そっと拾うように暮らしの中に招き、また月日をかけて育てていく楽しみを味わい深く感じていただけますように。
MANUFACTURER |
haec |
DESIGN |
haec |
COLOR |
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SIZE |
W72・D62・H33
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